バタフライは4泳法の中でも見た目が大きく、力が必要そうに見えるため、小学生にとっては「難しい泳ぎ」という印象を持ちやすい種目です。
しかし実際には、最初から腕を大きく回して長く泳ごうとするのではなく、姿勢、キック、手の順番、呼吸の順番を分けて覚えることで、できることが一気に増えていきます。
特に小学生のバタフライでは、筋力だけで押し切る考え方よりも、体のうねりとタイミングをそろえて水に乗る感覚をつかむことが重要です。
進まない子の多くは、力が足りないのではなく、息継ぎで顔を上げすぎる、キックが膝だけになる、手を急いで回して前で待てないなど、順番のズレで苦しくなっています。
このページでは、小学生がバタフライを覚えるときに押さえたい基本の流れ、よくある失敗の直し方、25mにつなげる練習メニュー、保護者や指導者が見守るときのポイントまで、実践しやすい形で詳しくまとめます。
小学生のバタフライ泳ぎ方は順番で覚えるのが近道
小学生がバタフライを上達させるときは、完成形をいきなり目指すより、ひとつの動きを覚えてから次の動きを重ねる考え方がうまくいきます。
学校体育や競泳の指導でも、キック、呼吸、プルのタイミングを段階的にそろえることが重視されており、最初からスピードを求めないほうがフォームは安定しやすくなります。
ここでは、実際に小学生がつまずきやすい順番に沿って、泳ぎ方の基本をひとつずつ整理していきます。
まずはけのび姿勢を長く保つ
バタフライの土台は、腕や呼吸より先に、けのびのように細く長く伸びた姿勢をつくれるかどうかにあります。
体が反りすぎたり、顔が前を向きすぎたりすると、胸が上がって足が沈み、キックをしても前に進まず、苦しいだけの泳ぎになりやすくなります。
小学生には「頭のてっぺんからつま先まで一本の棒になる」「耳の横に腕をつける」「おへそを少し引き上げる」と伝えると、力みすぎずに姿勢を整えやすくなります。
この姿勢が短い時間でも保てるようになると、ドルフィンキックの力が前に伝わりやすくなり、その後に覚える手の動きや呼吸のタイミングもそろえやすくなります。
逆にここを飛ばして腕から練習すると、毎回フォームがばらついてしまうため、最初はけのびで3秒から5秒ほどまっすぐ進む感覚を何度も確認することが大切です。
ドルフィンキックは膝より腰から動かす
バタフライのキックは、膝だけを曲げて水をたたく動きではなく、胸から腰、太もも、足先へと波が伝わるように動くのが基本です。
小学生は勢いを出そうとして膝を強く折りたたみやすいのですが、その形になると太ももの前で水を受けてしまい、推進力よりもブレーキが大きくなります。
教えるときは「お腹の下からしっぽを振る」「腰がやわらかく上下して、そのあとに足先がついてくる」というイメージを使うと、膝主導のキックを減らしやすくなります。
また、足幅は開きすぎないことが大切で、両足がばらばらに動くと体の軸がぶれて、呼吸のたびに左右へ揺れてしまいます。
ビート板を持って面かぶりで小さくキックする練習や、両腕を前に伸ばして静かに上下する練習を重ねると、強く打つよりも、やわらかくしならせる感覚が育ちやすくなります。
1回目と2回目のキックを分けて覚える
バタフライでは1回のストロークの間にキックを2回入れるのが基本で、この2回の役割を分けて考えると動きが理解しやすくなります。
1回目のキックは手が前に入る場面で体を前に伸ばしながらリズムをつくる役割があり、2回目のキックは手で水を押し切る場面で体を前へ運ぶ力を補う役割があります。
小学生はここを同じ強さで蹴ろうとしてタイミングが混乱しやすいので、「1回目はリズムを合わせる」「2回目は前へ進む」と分けて考えると覚えやすくなります。
実際の練習では、まずは呼吸なしで2回キックだけを続け、次に片腕または短いストロークを加えると、手と足の順番が頭の中で整理されやすくなります。
2回とも大きく強く蹴る必要はなく、体が浮き上がるタイミングに自然に合うことのほうが大切なので、回数を守りながらもやさしくそろえる意識を優先しましょう。
手は前で少し待ってから水をつかむ
小学生のバタフライでとても大切なのが、手が入水した瞬間に急いでかき始めず、前で少し待ってから水をつかむことです。
前で待てないと体重移動が起こる前に腕だけが先に動いてしまい、上半身が沈んだり、呼吸の準備が間に合わなかったりして、全体のリズムが崩れます。
「入水したら1回だけ心の中で数える」「前に伸びて水に乗ってからかく」と伝えると、慌てて腕を回してしまうクセを直しやすくなります。
この待つ時間は止まることではなく、前へ伸びる時間をつくることなので、短いグライドの感覚を覚えると、少ない力でも進みやすくなります。
泳ぎが苦しい子ほどピッチを上げてしまいがちですが、速く回すより前で整えるほうが結果的にきれいに泳げるため、短い距離で丁寧に繰り返すことが重要です。
息継ぎは上を向くのでなく前へ出す
バタフライの息継ぎで苦しくなる小学生は、呼吸のときにあごを大きく上げてしまい、上を向く形になっていることが少なくありません。
上を向くと胸が反り、腰と足が沈み、せっかくのキックが前ではなく下へ逃げるため、息は吸えても次の一かきで急に止まったように感じます。
大切なのは「顔を上げる」より「口を前へ出す」意識で、目線も遠くを見るより少し前の水面を見るくらいに抑えることです。
呼吸のタイミングは、手がまだ前にあるときではなく、水を後ろへ押している終盤に近い場面で行うと、体が自然に持ち上がり、無理なく吸いやすくなります。
小学生には「ジャンプするように上を見る」のではなく、「水面すれすれで早く吸う」と伝えると、呼吸のたびにフォームが壊れるのを防ぎやすくなります。
呼吸したらすぐ顔を戻す
息を吸えたとしても、顔が水面の上に長く残ると、次の入水が遅れ、体全体が立ち上がってしまうため、バタフライは一気に重くなります。
そのため、小学生には「吸うこと」だけでなく、「吸ったらすぐ戻すこと」までをひとつのセットとして覚えさせる必要があります。
顔を戻すのが遅い子は、安心しようとして息継ぎの時間を長く取りがちですが、長く見えるほど下半身は沈み、次のキックも間に合わなくなります。
コツは、手が前へ戻る途中で顔も一緒にしまう感覚を持つことで、腕だけ、頭だけを別々に動かさないことです。
呼吸後の戻しが速くなると、水面近くの水平姿勢を保ちやすくなり、結果として楽に長く泳げるので、まずは1回ごとの呼吸を短くきれいにまとめる練習を優先しましょう。
25mは短い距離の反復でつなげる
小学生がバタフライを25m泳げるようになるためには、最初から25mを通して泳がせるより、5mや7m、10mをきれいに泳ぐ反復のほうが効果的です。
長い距離を無理に続けると、途中でフォームが崩れてもそのまま力で進もうとしてしまい、悪いタイミングを体に覚え込ませる原因になります。
短い距離であれば、良いフォームのまま終えやすく、「今のキックは合っていた」「顔を戻すのが遅かった」など、修正点をすぐに確認できます。
おすすめは、1回ごとにテーマをひとつだけ決める方法で、今日は前で待つ、次は2回キック、次は呼吸を短くするというように狙いを絞ることです。
きれいな2ストロークや3ストロークを何本も成功させた先に25mがあると考えると、苦手意識が出にくくなり、小学生でも前向きに練習を続けやすくなります。
進まないフォームの原因を先に直す

バタフライが苦手な小学生は、ひとつの原因だけで進まないのではなく、姿勢、呼吸、キック、手のタイミングが少しずつずれて、結果として苦しくなっていることが多いです。
そのため、ただ「もっと頑張って」と声をかけるより、どこでブレーキがかかっているかを先に見つけるほうが、上達の近道になります。
この章では、見た目で分かりやすい失敗パターンを整理しながら、何を優先して直すべきかを具体的に確認します。
進まない原因を表で確認する
バタフライで前に進まないときは、本人は一生懸命に動いているのに、どこかで水を強く受けてしまっている場合が多くあります。
小学生の場合は、原因を細かく言葉で理解するのが難しいこともあるため、見える現象と直し方をセットで整理しておくと、練習中に修正しやすくなります。
| 見える様子 | 主な原因 | 直し方の方向 |
|---|---|---|
| 足が沈む | 顔を上げすぎる | 目線を下げて早く戻す |
| 水しぶきだけ多い | 膝だけで蹴る | 腰から小さく打つ |
| 腕だけ忙しい | 前で待てない | 入水後に一瞬伸びる |
| すぐ苦しくなる | 呼吸が遅い | かき終わりで素早く吸う |
表のように、見た目の特徴から原因を絞ると、全部を一度に直そうとせず、最も大きなブレーキから順番に修正できます。
特に小学生は、うまくいかない理由が分かるだけでも安心しやすいため、「できていない」より「今はここを直せば進みやすい」と伝えることが大切です。
沈みやすい子の共通点を整理する
バタフライで沈みやすい子には、いくつか共通するクセがあり、これを早めに知っておくと、苦手意識が強くなる前に修正できます。
沈む原因は単純に体力不足だと思われがちですが、実際には姿勢と呼吸の順番の問題が大きく、少し直すだけで泳ぎやすさが変わることも珍しくありません。
- 呼吸のたびにあごが上がる
- 入水した手がすぐに下へ落ちる
- キックが大きすぎて体が上下しすぎる
- 顔を戻すのが遅くなる
- 両足が開いてしまう
これらのクセが重なると、胸は上がるのに腰は沈む形になり、体が前へ滑らず、その場で上下しているような泳ぎになります。
まずはひとつだけでも改善すると全体の流れが変わるので、たとえば「呼吸したらすぐ顔を戻す」だけを数本続けるなど、テーマを絞って練習するのが効果的です。
力みすぎで疲れる流れを断つ
バタフライが苦手な小学生ほど、前に進まない不安から全身に力を入れすぎてしまい、数回で一気に疲れてしまうことがあります。
力みが強いと、肩が上がり、首が硬くなり、キックも速く強くなりすぎるため、水に乗る感覚より先に消耗してしまいます。
ここで大切なのは、頑張りを止めることではなく、力を入れる場所と抜く場所を分けることで、手を前に戻すときや入水の瞬間は特に脱力が必要です。
また、短い距離で成功体験を作ると「強くやらなくても進める」という感覚が残りやすくなり、無理に腕を振り回すクセも減っていきます。
疲れやすさが目立つ子には、タイムよりフォームを優先し、きれいに泳げた本数を評価するほうが、結果として上達のスピードが安定します。
小学生でも取り組みやすい練習メニュー
バタフライの練習は、長く泳ぐことだけが練習ではなく、短いドリルを正しい順番で積み重ねることで、フォームの理解と再現性が高まります。
特に小学生は、できない動きを何度も繰り返すより、できる形を少しずつ増やすほうが集中力を保ちやすく、前向きな気持ちで続けやすくなります。
ここでは、プールで行いやすい練習、家でできる補強、無理の少ない練習の組み立て方を順番に紹介します。
プールでの段階ドリルを順番に行う
プール練習では、最初から完成形のバタフライを泳ぐのではなく、要素ごとに分けたドリルを順番に行うと、小学生でも動きの意味を理解しやすくなります。
おすすめなのは、けのびで姿勢を確認し、その後にドルフィンキック、片腕または短いストローク、最後に呼吸付きへとつなげる流れです。
- けのびで一直線を作る
- 面かぶりでドルフィンキックを打つ
- 両腕を前に伸ばしたまま小さく進む
- 片腕または1ストロークだけ行う
- 2ストローク1呼吸で整える
この順番にすると、姿勢が崩れたまま腕だけを増やす失敗が減り、どこで苦しくなるのかも本人が見つけやすくなります。
また、1本ごとにテーマを変えず、同じ意識で数本続けるほうが体に入りやすいので、短くても同じドリルを3本から5本まとめて行うと効果が出やすくなります。
家でもできる補強を表で選ぶ
バタフライは水の中でしか練習できないと思われがちですが、小学生でも家で取り組める簡単な補強や姿勢づくりはたくさんあります。
家での練習は筋トレを重く行う必要はなく、姿勢、リズム、肩まわりの動き、体幹の安定をつくることを目的にすると続けやすくなります。
| 練習内容 | ねらい | 目安 |
|---|---|---|
| うつ伏せで手足を伸ばす | 流線形の確認 | 10秒を3回 |
| 床でドルフィンのまね | 腰から動かす感覚 | 15回を2セット |
| 肩回しと胸開き | 肩の可動域づくり | ゆっくり1分 |
| 軽いプランク | 体幹の安定 | 10秒から20秒 |
大切なのは、回数を競うことではなく、雑にやらずにきれいな姿勢で行うことで、水の中の感覚とつながる練習にすることです。
疲れている日や学校行事の多い週は無理に増やさず、短時間でも継続するほうが効果が出やすいので、生活の中でできる範囲に収めましょう。
1週間の練習の組み立て方
小学生のバタフライは、毎回ハードに泳ぎ込むより、練習の目的を分けて1週間を組み立てたほうがフォームが安定しやすくなります。
たとえば1回目は姿勢とキック、2回目は手のタイミング、3回目は呼吸を入れた短い反復というように、テーマを変えると頭の中も整理しやすくなります。
特にフォームが崩れやすい時期は、25m完泳だけをゴールにせず、5mで成功した回数、きれいな2ストロークができた本数など、小さな達成を目標にするのが有効です。
また、他の泳法の練習と組み合わせると、クロールの長い姿勢や平泳ぎの呼吸の落ち着きが、バタフライの感覚づくりに役立つこともあります。
練習後は「何ができたか」を一言で振り返る習慣をつけると、次回の課題が明確になり、ただ疲れるだけの練習になりにくくなります。
息継ぎとリズムを安定させる工夫

バタフライで小学生が最も苦手に感じやすいのは息継ぎですが、実際には呼吸そのものより、吐く準備とリズムの作り方が整っていないことが原因になりやすいです。
呼吸がうまくいかないと、本人は空気を求めて顔を上げすぎ、さらに沈むという悪循環に入りやすいため、早い段階で正しい感覚を覚えることが大切です。
この章では、息継ぎを楽にする考え方と、テンポに流されずにリズムを整えるポイントを具体的に解説します。
息継ぎは吐く準備が先
バタフライの呼吸を楽にするには、顔を上げる技術だけでなく、水の中でしっかり吐いておく準備が欠かせません。
水中で息をためたままにすると、呼吸の瞬間に吐いて吸ってを同時にしようとしてしまい、顔を上げる時間が長くなってフォームが崩れます。
- 水中で少しずつ吐き始める
- 最後は強めに吐き切る
- 顔が出たら口で素早く吸う
- 吸ったらすぐ水中へ戻す
- 吸うより戻すを意識する
この流れを覚えると、呼吸が短くなり、体の上下動も小さくなって、キックと手のタイミングがそろいやすくなります。
小学生には「水の中で準備して、上では一瞬だけ吸う」と伝えると理解しやすく、息継ぎへの怖さも減りやすくなります。
リズムが崩れる場面を表で知る
バタフライのリズムは、一度ずれると全部がばらけてしまうため、どの場面で崩れやすいかを先に知っておくと、修正が早くなります。
特に小学生は、苦しくなった瞬間に腕を速く回してしまうことが多く、テンポを上げれば何とかなると思ってしまいがちです。
| 崩れる場面 | 起きやすいズレ | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 入水直後 | すぐにかく | 前で一瞬伸びる |
| 呼吸の瞬間 | 顔を上げすぎる | 口を前へ出す |
| かき終わり | 2回目キックが遅い | 押し切りに合わせる |
| 苦しくなった後半 | 腕だけ速くなる | リズムを小さく保つ |
このように、リズムの乱れは場面ごとに特徴があるので、動画や見た目で確認しながら原因を絞ると、本人も納得して練習しやすくなります。
全部を同時に直そうとせず、その日の練習ではひとつの場面だけに注目するほうが、修正の効果がはっきり出やすくなります。
テンポよりきれいな2ストロークを目標にする
小学生のバタフライでは、テンポを上げて回数を増やすことより、きれいな2ストロークや3ストロークを繰り返せるかを目標にしたほうが上達しやすくなります。
テンポを上げると一時的に勢いが出るように見えても、前で待つ時間がなくなり、呼吸も浅くなり、フォームが崩れたまま力で押し切る泳ぎになりやすいからです。
逆に、少ない回数でもリズムよく進めるようになると、1回ごとの推進力が上がり、後から距離を伸ばしても崩れにくくなります。
練習では、2ストロークごとに止まって良いフォームだったかを確認したり、呼吸なしと呼吸ありを交互に行ったりすると、テンポに流されにくくなります。
速く泳ぐ力はきれいなリズムの上に育つので、特に小学生の段階では、まず見た目が整った短いバタフライを増やすことを大切にしましょう。
保護者とコーチが知っておきたい見守り方
小学生のバタフライ上達では、技術そのものだけでなく、周囲の声かけや見守り方が結果に大きく影響します。
難しい泳法ほど、本人は失敗に敏感になりやすく、少しできなかっただけで「自分には向いていない」と感じることがあるため、学び方の環境づくりが欠かせません。
ここでは、やる気を保ちやすい伝え方、安全面の確認、上達の目安の考え方を整理します。
ほめ方でフォームが変わる
小学生にバタフライを教えるときは、結果だけをほめるより、具体的な動きの変化を言葉にして伝えるほうが、フォームの再現につながりやすくなります。
たとえば「25m泳げたね」だけでなく、「今日は前で待てていた」「呼吸のあとにすぐ顔が戻せた」と伝えると、何が良かったのかが本人の中に残ります。
- できた動きを具体的に言う
- 一度に多くを直さない
- 失敗より改善点を短く伝える
- 前回より良い部分を見つける
- 他の子と比べすぎない
逆に「もっと強く」「もっと速く」だけの声かけは、力みや焦りを生みやすく、リズムが崩れる原因にもなります。
小学生は自分の感覚を言葉にするのがまだ難しいので、良い動きが出た瞬間に短くほめるだけでも、次の一本で同じ形を再現しやすくなります。
安全確認は表で習慣化する
バタフライは体力を使う泳法であり、呼吸のタイミングも独特なので、安全面の確認を習慣にしておくことが大切です。
特に小学生は、できるようになるとうれしくて何本も続けたくなりますが、疲れた状態ではフォームが急に崩れやすくなるため、見守る側の確認が必要です。
| 確認項目 | 見るポイント | 対応の例 |
|---|---|---|
| 疲労の様子 | 呼吸が乱れていないか | 本数を減らす |
| フォームの乱れ | 顔が上がりすぎないか | 短い距離に戻す |
| 練習環境 | 混雑や水深は安全か | 場所を変える |
| 無理な挑戦 | 長距離を続けていないか | テーマを絞る |
こうした確認を毎回行うと、技術練習と安全配慮が分かれず、安心して上達に集中しやすくなります。
特にターンやスタートを含めた練習は、指導者の管理がある場で段階的に行い、自己判断で無理をさせないことが重要です。
上達の目安を長い目で見る
小学生のバタフライ上達には個人差が大きく、同じ学年でも、体の成長、柔らかさ、水への慣れ、他泳法の理解によって習得の早さは変わります。
そのため、何年生ならできる、何回で泳げるという見方よりも、姿勢が整ってきたか、呼吸後に顔を戻せるようになったか、短い距離で成功が増えたかを見ることが大切です。
25mを一度泳げたことより、きれいなフォームで再現できることのほうが本当の上達なので、結果が出るまでの途中経過を丁寧に評価しましょう。
また、成長期は急に体の感覚が変わる時期でもあるため、一時的に泳ぎにくくなっても、基本のドリルに戻れば立て直せることが多くあります。
焦らず、できた動きを積み重ねる視点を持つことが、長く水泳を楽しみながらバタフライを身につけるいちばん確かな方法です。
25m完泳に近づくために大切な視点
小学生のバタフライは、力で泳ぐものではなく、姿勢、キック、手の順番、呼吸の短さをそろえて、水に乗る時間を増やすことで楽に進めるようになります。
上達の順番としては、まずけのびのような一直線の姿勢を覚え、次に腰から伝わるドルフィンキックを身につけ、その後に前で待つ手の使い方と短い息継ぎを重ねるのが基本です。
うまくいかないときほど25mを無理に泳ぎ切ろうとせず、5mや2ストロークなど短い成功を増やしたほうが、悪いクセをつけずに正しいタイミングを覚えやすくなります。
保護者や指導者は、結果だけでなく動きの変化を具体的にほめ、安全面を確認しながら、本人が苦手意識より達成感を持てるように支えることが大切です。
順番を守って練習すれば、バタフライは小学生でも少しずつ形になっていくので、焦らず、きれいな一本を積み重ねながら25m完泳へつなげていきましょう。



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